「より豊かな生活を提案する、進化し続けるこだわりの専門店の集合体」のビックカメラ。
他の家電量販店との違いは専門店の集合体というところです。
家電量販店よりも専門店という位置付けなので、販売員の専門知識が高いということです。
独自テストに合格した専門販売員もいます。
10年前頃までは、家電部門は「ビックカメラ」、PC部門は「ビックピーカン(ビックパソコン館)」と別会社でした。
それぞれの会社で専門性を追求するという位置付けでした。
その後、家電でもインターネットにつながる情報家電というものが増えてきて、パソコンとの垣根がなくなってしまったため、合併しました。
そもそも人事や経理といった管理部門が重複していたので経費削減といった意味合いもありました。
その後、パソコンの専門店で中古販売のノウハウを持つソフマップや地方で地名度が高いコジマを買収したことも、経営戦略に現われています。
ビックカメラ本体はヨドバシカメラの経営戦略と似ており、ターミナル駅前への大型の都市型店舗の出店が多いです。
ヨドバシカメラと比べ、ビックカメラの方が中型店舗が多いのも特徴でしょうか。
ヨドバシカメラの売り場と比べると、少しごちゃごちゃ感があります。
POPがところどころはがれたりしているので、惜しいなと思います。
全体的に少し雑な感じがします。
価格帯はヨドバシカメラに近く、価格競争はせず、豊富な品ぞろえと専門販売員の説明で差別化を図っています。
ヨドバシカメラと違い、ある程度までは値引きにも応じてもらえます。
また、インターネット通販サイトは現状600億円と業界トップです。
ビックカメラ、コジマ、ソフマップとサイトが複数あるのが強みです。
ただ、品揃えや店舗受け取りの際のネットサイトから各店舗での在庫状況が見えなかったりと、ヨドバシより利便性が負けている点が見受けられます。
ヤマダやヨドバシと比べて、利益が少ない点も気になります。
効率化といった面では見劣ります。
今後は物流センターの整備やシステム面の強化が課題かなと感じます。
「専門店の集合体」と販売員の専門知識が高く、都市型店舗の「ビックカメラ」、地方店舗の「コジマ」、情報家電や中古販売に強い「ソフマップ」とブランド力があるビックカメラグループ。
今後、課題点をクリアし、効率重視のヤマダ電機と店づくりやネットサイトに定評があるヨドバシカメラを追い越せられるでしょうか。
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2015年03月12日
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