ランキングに参加しています。
クリックしてもらえると更新の励みになります。

小売・飲食業 ブログランキングへ

にほんブログ村

2015年08月25日

ノジマがヤマダ跡地に出店へ!首都圏中心に10店!

ノジマの今後について、日経新聞で立て続けに取り上げられており、動向が騒がしいです。

ノジマは家電量販店で最大手のヤマダ電機が店を閉めた跡地に出店します。9月中旬に東京都多摩市と埼玉県蓮田市に中小型店を開業し、首都圏中心に計10店前後の出店を予定しています。携帯電話販売などに強いノジマは中小型店を増やす好機とみているようです。

9月に出す店はいずれも駅前の商業施設内にあり、売り場面積は500〜1800u。家電の品揃えは売れ筋に絞る一方、家電購入について、来店者が座って相談できるスペースを広げるそうです。

ノジマは、携帯電話(スマートフォン)を中心とした通信関連機器の販売及び付帯するサービス事業のコンサルティング営業よる顧客ニーズへのきめ細やかな対応に定評がありますので、低価格路線で、サービス満足度が低いとされるヤマダ電機と一線を画し、接客に力を入れることで、勝機を見出しているのかもしれません。

また、ノジマは2015年8月18日、新株発行と第三者割当増資で、最大約150億円を調達すると発表しました。2015年3月に携帯販売会社のITX(東京・港)と同社の子会社4社を850億円で買収しています。増資で調達する資金は、買収時に金融機関から借り入れた180億円の返済に充てます。

ノジマはITXの買収による負債の増加で、自己資本比率は15年3月末時点で14%(14年3月末は33%)まで低下しています。借入金を早期に返済し、今後のM&A(合併・買収)などに備えて財務基盤の強化を図るそうです。

ノジマは「来るべき IoT時代に、当社グループ自らがポータルとなり、あらゆるモノコトの結節点へ進化し、お客様の全く新しいスマートライフを創造するお手伝いが出来る体制整備を目指してまいります。」としていますので、今回のヤマダ跡地への出店や増資は、今後ノジマが情報家電のポータルとなるべく、店舗、サービス展開をしっかり行っていく意思表示と見れます。

「IoT(インターネット・オブ・シングズ)」とは、モノのインターネットと呼ばれるもので、すべての物品がインターネットと接続されるという将来の情報社会のビジョンです。

家の中にいたまま車のエンジンをかける、スマホアプリでエアコンを止める、血圧測定結果を自動的に医者に送信する、などはすでに実現しています。

ヤマダ電機でも利益が取れなかった地域の跡地に出店ということで、懐疑的な見方もあるかと思いますが、ノジマは「IoT」時代のポータルとなるため、携帯販売大手ITXを買収し、人材育成に力を注ぎ、広い相談スペースを設けた「IoT」対応店舗を増やすという一貫性がある戦略をとっており、特徴(ビジョン)ある家電量販店として、歓迎すべきところではないでしょうか。

○総額252億円!ノジマ、ニフティの買収正式発表!相乗効果は?はこちら⇒「総額252億円!ノジマ、ニフティの買収正式発表!相乗効果は?」
○ノジマの携帯販売大手ITX買収についてはこちら⇒「小が大を飲み込む買収劇!ノジマが携帯販売大手ITXを買収!」
○最新版!家電量販店業界 売上高ランキングはこちら⇒
「最新版!2015年 家電量販店 売上高ランキング!」


posted by カデンちゃん at 14:21| Comment(0) | 経営戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: