ユニーグループ・ホールディングス傘下で「アピタ」と「ピアゴ」などの総合スーパー(GMS)やコンビニエンスストア「サークルKサンクス」を運営するユニーが、今後3〜5年でGMS全店舗の1〜2割程度、最大で50店舗を閉鎖する予定です。
コンビニエンスストア大手の「ファミリーマート」と経営統合する予定でしたが延期となっています。課題となっていたGMS事業の収益改善策を打ち出すことで、統合交渉を一歩前進させます。
結局ファミリーマート側から見るとサークルKサンクスが欲しいための経営統合です。時代遅れのGMSは必要ないのです。
総合スーパー(GMS)はイトーヨーカ堂やイオンでも業績が低迷し、生き残りは容易ではないという認識です。
元々は「対等な立場で経営統合する」と2015年3月に掲げたファミリーマートとユニーですが、両社の収益の差は拡大しています。
直近の2015年度上半期の決算も、ファミリーマートが最高益を計上する一方、ユニーグループはコンビニや総合スーパーが想定以上に振るわず、増益予想が一転して営業減益となりました。不振店舗の減損も響き、6年ぶりに最終赤字に転落しました。
そして、コンビニ業界内での序列がより鮮明化してきたのが、サークルKサンクスです。この上半期は、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社が過去最高益となる中、営業利益は約2割減と独り負けでした。
このまま行くと、とてもじゃないですが、対等な経営統合は難しいでしょう。
イトーヨーカ堂は食品スーパーに特化した「イトーヨーカドー食品館」の出店拡大やネット通販とリアル店舗との融合「オムニセブン」戦略、イオンはGMSの売り場構成を地域ごとに大きく変え「イオンスタイルストア」への転換を進めています。
しかし、ユニーからは経営統合や店舗閉鎖の話題しかあがってこず、肝心の成長戦略が聞こえてきません。新たなGMS像を描けないと衰退の一途でしょう。
このまま「アピタ」や「ピアゴ」は閉鎖、「サークルKサンクス」は「ファミリーマート」にブランド転換し、なくなってしまうかもしれませんね。残念です。
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2016年01月16日
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