2015年 最新の大手電機メーカー売上高(業績)データ等をまとめました。
2016年2月7日現在で確認できる限りの最新データです。
【2015年 大手電機メーカー 売上高(業績) ランキング】
@【売上高】
1位 日立製作所・・・・・・・・9兆7619億円
2位 ソニー・・・・・・・・・・8兆2158億円
3位 パナソニック・・・・・・・7兆7150億円
4位 東芝・・・・・・・・・・・6兆7000億円
5位 富士通・・・・・・・・・・4兆7532億円
6位 三菱電機・・・・・・・・・4兆3230億円
7位 NEC・・・・・・・・・・・2兆9355億円
8位 シャープ・・・・・・・・・2兆7862億円
日立製作所が圧倒的な売上を誇っています。
A【営業利益】
1位 日立製作所・・・・・・・・6004億円
2位 パナソニック・・・・・・・3819億円
3位 東芝・・・・・・・・・・・3300億円
4位 三菱電機・・・・・・・・・3176億円
5位 富士通・・・・・・・・・・1786億円
6位 NEC・・・・・・・・・・・1280億円
7位 ソニー・・・・・・・・・・・685億円
8位 シャープ・・・・・・・・・▲480億円
「営業利益」とは本業の儲けを表す数値で、一般企業の純営業活動から生み出された利益のことです。
消費者向け製品が多いパナソニック、ソニー、シャープなど「家電系」は苦戦しています。
法人向け製品が多い日立製作所、東芝、三菱電機の「重電系」、富士通、NECの「通信系」は好調です。
日立製作所やNECはもともと、消費者向け製品が多かったのですが、撤退し、法人向け製品にシフトした結果、業績が回復しました。
迅速な経営判断、構造改革の結果でしょう。
B【売上高営業利益率】
1位 三菱電機・・・・・・・・・7.3%
2位 日立製作所・・・・・・・・6.2%
3位 パナソニック・・・・・・・5.0%
4位 東芝・・・・・・・・・・・4.9%
5位 NEC・・・・・・・・・・・4.4%
6位 富士通・・・・・・・・・・3.8%
7位 ソニー・・・・・・・・・・0.8%
8位 シャープ・・・・・・・・・・-%
「売上高営業利益率」とは、会社の営業活動のもうけである「営業利益」が「売上高」に対して何%あるかを示す数値であり、「営業利益÷売上高×100(%)」の式で算出します。
大手自動車メーカーは軒並み5%を越えてますが、大手電機メーカーは5%がやっとです。
C【経常利益】
1位 日立製作所・・・・・・・・5356億円
2位 三菱電機・・・・・・・・・3229億円
3位 富士通・・・・・・・・・・1988億円
4位 パナソニック・・・・・・・1824億円
5位 東芝・・・・・・・・・・・1366億円
6位 NEC・・・・・・・・・・・1121億円
7位 ソニー・・・・・・・・・・・397億円
8位 シャープ・・・・・・・・・▲965億円
「経常利益」とは「営業利益」に受取利息などの「営業外収益」を足し、銀行に支払う借入利息などの「営業外費用」を差し引いたものです。会社の事業全体の利益を表します。
本業が順調でも、借入金の返済や利息負担が多いと少なくなります。
業績の良し悪しの判断には、「経常利益」が利用されることが多いです。「営業利益」は本業の業績のみに左右されますが、「経常利益」は会社活動の総決算となります。
シャープは液晶事業の投資の失敗、東芝は不適切会計という不祥事が業績悪化の引き金となりました。
東芝は不祥事でブランドイメージに傷つきましたので、今後業績に尾を引きそうです。
D【売上高経常利益率】
1位 三菱電機・・・・・・・・・7.4%
2位 日立製作所・・・・・・・・5.4%
3位 富士通・・・・・・・・・・4.1%
4位 NEC・・・・・・・・・・・3.8%
5位 パナソニック・・・・・・・2.3%
6位 東芝・・・・・・・・・・・2.0%
7位 ソニー・・・・・・・・・・0.4%
8位 シャープ・・・・・・・・・・-%
「売上高経常利益率」とは、会社のもうけである経常利益が売上高に対して何%あるかを示す数値であり、「経常利益÷売上高×100(%)」の式で算出します。
大手自動車メーカーは軒並み5%を越えてますが、大手電機メーカーは5%がやっとです。
E【自己資本比率】
1位 三菱電機・・・・・・・・・45.4%
2位 NEC・・・・・・・・・・・31.4%
3位 パナソニック・・・・・・・30.6%
4位 富士通・・・・・・・・・・24.2%
5位 日立製作所・・・・・・・・23.6%
6位 東芝・・・・・・・・・・・17.1%
7位 ソニー・・・・・・・・・・14.6%
8位 シャープ・・・・・・・・・・1.5%
「自己資本比率」とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値であり、「自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)×100(%)」の式で算出します。他人資本とは銀行等からの借入金で、金利を含めた返済が必要な資本です。
一般に自己資本比率が70%以上なら理想企業、40%以上なら倒産しにくい企業といえます。
経営不振に陥っている「シャープ」の自己資本比率が深刻です。
台湾の大手電子機器メーカー「鴻海(ホンハイ)精密工業」の出資を受け入れるでしょうか。
F【ROE(自己資本利益率)】
1位 富士通・・・・・・・・・・20.54%
2位 三菱電機・・・・・・・・・13.94%
3位 パナソニック・・・・・・・10.65%
4位 日立製作所・・・・・・・・・8.65%
5位 NEC・・・・・・・・・・・・7.54%
6位 東芝・・・・・・・・・・・▲3.58%
7位 ソニー・・・・・・・・・・▲5.51%
8位 シャープ・・・・・・・・▲197.36%
「ROE(株主資本利益率)」(Return on Equity)とは、企業の収益性を測る指標で、「ROE=(当期純利益÷株主資本)×100(%)」の式で算出します。株主資本(株主による資金=自己資本)が、企業の利益(収益)にどれだけつながったのかを示します。
ROEは、20%前後だと「優良」、10〜15%だと「良い」、10%弱くらいで「普通」だといわれます。
少し意外でしたが、富士通が優良です。
G【時価総額】
1位 ソニー・・・・・・・・・・3兆3011億円
2位 日立製作所・・・・・・・・2兆4694億円
3位 三菱電機・・・・・・・・・2兆4134億円
4位 パナソニック・・・・・・・2兆3085億円
5位 富士通・・・・・・・・・・・・8677億円
6位 NEC・・・・・・・・・・・・・7814億円
7位 東芝・・・・・・・・・・・・・7470億円
8位 シャープ・・・・・・・・・・・2994億円
2016年になって、ソニーの時価総額が回復しています。
業績を支えるのは、ソニー生命を中心とする「金融」とプレイステーション(PS)4が好調で、過去のPSに比べて最速で累計販売台数3500万台を突破した「ゲーム事業」です。この2事業は「成長牽引(けんいん)領域」と位置づけ、積極的な投資を続ける方針。今後の業績が楽しみです。
H【グループ従業員数】
1位 日立製作所・・・・・・・・33万3150人
2位 パナソニック・・・・・・・25万4084人
3位 東芝・・・・・・・・・・・19万8741人
4位 富士通・・・・・・・・・・15万8846人
5位 ソニー・・・・・・・・・・13万1700人
6位 三菱電機・・・・・・・・・12万9249人
7位 NEC・・・・・・・・・・・・9万8882人
8位 シャープ・・・・・・・・・・4万9096人
とにかく、巨大ですね。ヤマダ電機従業員20,405人が少なく感じます。
I【平均年収(平均年齢)】
1位 日立・・・・・・・・861万円(41.0歳)
2位 ソニー・・・・・・・859万円(43.2歳)
3位 東芝・・・・・・・・845万円(43.0歳)
4位 富士通・・・・・・・810万円(43.3歳)
5位 三菱電機・・・・・・778万円(40.3歳)
6位 NEC・・・・・・・・769万円(42.7歳)
7位 パナソニック・・・・756万円(45.3歳)
8位 シャープ・・・・・・728万円(43.3歳)
大手電機メーカーは総じて高待遇です。就職希望者が多いのもうなずけます。
家電量販店に多い平均年齢20歳、30歳と違い、平均年齢も40歳以上と長く働ける環境です。
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2016年02月07日
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