ランキングに参加しています。
クリックしてもらえると更新の励みになります。

小売・飲食業 ブログランキングへ

にほんブログ村

2016年03月04日

シャープの身勝手な要求!鴻海(ホンハイ)のしたたかさ!

シャープと鴻海(ホンハイ)精密工業がモメています。

経営危機のシャープは2月25日、支援先に台湾の鴻海(ホンハイ)を選びました。

しかし、「偶発債務」という新たな問題が発覚しました。

「偶発債務」とは、何らかの事情で、将来発生する可能性のある債務です。

この偶発債務がシャープには3500億円規模で存在すると報道され、鴻海の郭台銘会長(かく たいめい、テリー・ゴウ)は知らされていなかったと激怒し、契約は先延ばしとなっています。

そして、救済される側のシャープが、経営の独立性や雇用を維持するため、驚くべき以下の内容を鴻海に要求しています。

【シャープ経営独立性に関する鴻海への要求】

@経営の独立性
 当社(シャープ)およびその子会社の経営の独立性を維持・尊重すること

A一体性の維持
 当社およびその子会社の各事業の一体的な運営を維持し、当社の希望する第三者との提携についても十分なサポートを提供すること

B従業員の雇用維持
 既存の従業員の雇用維持という原則にコミットし、組織体制の最適化に関する当社の自律的判断を尊重すること

Cブランド価値の重要性
 顧客サービスや供給製品への責任を含むブランド価値向上のための努力に関する相互理解のもと、「シャープ」ブランドの価値の維持・向上に資する方法により「シャープ」ブランドを継続使用すること

D当社の技術の保持
 当社の日本における研究開発・製造機能を維持し、当社のコア技術の流出を防止するため相互に協力していくこと

特に、従業員の雇用維持については、以下について義務が規定される予定です。

【シャープ雇用維持に関する鴻海への要求】

@当社の経営の独立性について、株式引受契約に定めるところに従い、法令および取引所規則において許容される限り、最大限尊重し維持すること

A上記の目的のため、当社およびその子会社の具体的なガバナンス体制、手続きおよびポリシーについて、当社との真摯な協議を継続すること

B当社およびその子会社の事業の一体性を維持し、当社およびその子会社に対し、その事業の処分を行わせるような議決権の行使その他の影響力の行使を行わないこと

C自然退職並びに定期的な異動および昇給の場合を除き、当社および当社子会社の従業員の雇用および雇用条件の維持の原則にコミットし、必要人員や組織体制の最適化について当社の経営陣に最大限の自律性を認めることを含め、既存従業員の雇用維持のためのプランを実行すること

D当社の技術を、当社およびそのグループ会社内かつ日本国内に保持するために当社と協力すること、また、当社およびその子会社からの技術流出や海外への技術流出を防止するための実効的な手段を構築すること
 
とても、救済される側の要求とは思えません。上から目線です。

さらに、約3500億もの「偶発債務」の発覚。

鴻海の郭台銘会長が激怒するのも無理はありません。

しかし、米アップルを相手にビジネスを繰り広げ、売上高15兆円を誇る大企業のトップである郭会長は、さらにしたたかかもしれません。

偶発債務の存在や、契約締結の延長は計算通りだと言われています。

まずは、同じくシャープの買収を目指していた政府系の「産業革新機構」との競争に勝つことが先決でした。

鴻海は約7000億円という産業革新機構の倍の資金援助を約束。

支援策の詳細はその後に詰めればいいという考えで交渉を進めていたので、シャープの経営の独立性や雇用維持の要求を受け入れたように見せていたのかもしれません。

約3500億もの偶発債務も、交渉を有利に進めるため、知らないふりをしていた可能性もあります。

約7000億円もの投資をするのですから、シャープの経営状態や財務内容を詳細に調査するのはあたりまえです。

シャープが、支援先に台湾の鴻海を選んだと表明した途端、偶発債務の件を持ち出し、支援策の詳細を詰める。

鴻海がシャープを救済してあげるのだと自覚させ、より良い条件で、シャープを買収する思惑かもしれません。

救済されるはずのシャープが、鴻海を手玉にとったように見え、おかしいなと思っていましたが、鴻海の手のひらで踊らされていただけかもしれません。

3月7日に契約を締結する予定だそうです。

結果がすべて判明します。

○鴻海(ホンハイ)によるシャープ買収劇!まとめリンク集!それぞれの思惑は?はこちら⇒
「鴻海(ホンハイ)によるシャープ買収劇!まとめリンク集!それぞれの思惑は?」
○最新版!2015年 大手電機メーカー 売上高(業績) ランキング!はこちら⇒
「最新版!2015年 大手電機メーカー 売上高(業績) ランキング!」
○最新版!2015年 国内 自動車メーカー 売上高(業績) ランキング!はこちら⇒
「最新版!2015年 国内 自動車メーカー 売上高(業績) ランキング!」
○最新版!2015年 家電量販店業界 売上高ランキングはこちら⇒
「最新版!2015年 家電量販店 売上高ランキング!」
○最新版!家電量販店ランキング一覧はこちら⇒
「最新版!家電量販店ランキング一覧!」

posted by カデンちゃん at 02:34| Comment(0) | 経営戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: