ノジマは2017年3月期にプライベートブランド(PB=自主企画)の商品を現在の2.5倍に増やします。
仮想現実(VR)を楽しめるゴーグルなどを大手メーカーの商品よりも3割以上安い価格で販売します。
ヤマダ電機もPBの売上高構成比を5%に高める計画です。
電機大手メーカーが機能性の高い高価格帯の商品に軸足を移しているため、PBで手ごろな価格帯の商品を充実させて消費者の購買意欲を刺激します。
ノジマは白物やデジタル家電、周辺機器のPB「エルソニック(ELSONIC)」を2017年3月までに現在の2.5倍の2千点にします。
「エルソニック(ELSONIC)」は、「お客様のくらしに安心・便利を」の理念のもと、ノジマが企画したプライベートブランド。
ソニーの参入で話題を集めるVR機器の開発には2017年初めに着手する予定。
先行メーカーの製品は4万〜10万円弱。
ノジマは3割以上は安くする方向で仕様などを詰めます。
携帯トイレと非常食の防災セットや防犯ブザーなど幅広い商品もそろえます。
スポンサーを務めるプロ野球「横浜DeNAベイスターズ」との共同開発PBも展開。
第1弾の小型扇風機(3千円弱)はDeNAチームカラーの青を外装に採用。
初回生産分は予約で完売。
ノジマは店頭で吸い上げた消費者の声を生かしてPBを開発します。
製造は中国を中心に電子機器の受託製造サービス(EMS)会社に委託。
機能を絞ったり広告宣伝費を抑えたりして価格を抑えます。
冷蔵庫や洗濯機で2万円程度とメーカーの低価格品よりも3〜4割は低価格です。
ノジマは2017年3月期に家電事業の売上高を1.4%増の約2300億円に伸ばす計画。
家電量販最大手のヤマダ電機も「ハーブリラックス」のブランドで300点以上のPBを展開。
早期にPB売上高構成比を5%に引き上げる考えです。
ヤマダは2017年3月期の粗利益率を前期比1.1ポイント高い29.6%に高める計画を掲げます。
利益改善の一つの柱として、PBの販売を拡大します。
電機大手メーカーではソニーやパナソニックが販売台数より採算性を重視し、高付加価値商品にシフト。
経営再建の一環として、東芝は白物家電事業を中国の美的集団に売却し、シャープは台湾の鴻海精密工業の傘下に入りました。
こうした流れのなか、採算性の低い低価格帯の品ぞろえは一段と削減される可能性があります。
電機大手メーカーの最新の冷蔵庫や洗濯機の価格は20万〜30万円。
若年層を中心に手ごろな商品へのニーズは根強くあります。
「量販店には上から下まで幅広い価格帯の商品が必要だ」と話すノジマの野島広司社長はメーカー品が手薄になる低価格帯をPBで補う考え。
過去にも大手メーカーの生産終了を受けて開発した冷蔵庫や洗濯機のPBがあります。
店頭で吸い上げた消費者の生の声を生かしてPBを開発する試みは他社にはないかと思いますので差別化につながりますね。
私が家電量販店の店員だった時、消費者の接客を通じて得たアイデアをメーカーに伝える機会はほとんどありませんでした。
ノジマのように家電量販店自らが消費者の接客を通じて得た声を積極的に生かし商品を企画すれば、消費者が求める商品ができるのではないでしょうか。
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2016年07月11日
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